教育実習の1日の流れとタイムスケジュール|実習生・教職員の2つの視点から徹底解説
早いもので、私が教育実習を行ってから1年が経過しようとしています。
そこで今回は、1年前の教育実習の思い出を振り返りつつ、現在教育関係の仕事をしている経験も踏まえて、「実習生目線」と「教職員目線」の2つの立場から、教育実習中の1日の流れと各時間の過ごし方のコツを紹介していきます。
目次
1日のタイムスケジュール
まずは、一般的な1日の流れを押さえておきましょう。
7:45 到着
8:15 集合・出勤簿記入・連絡事項
8:30 朝礼
9:00 SHR
9:15 午前授業(見学or授業or教材研究)
13:15 昼休み
13:45 午後の授業(見学or授業or教材研究)
15:45 SHR・掃除
16:00 実習日誌記入&提出→部活・教材研究・模擬授業
19:00 残れてもココまで(実習校による)
【朝】到着〜朝礼・SHR
到着:「身だしなみ」と「心の準備」
「始まってしまった……」と思いながらタイマーを止め起床。特に最初の1週間は、緊張のあまり寝ても寝た気がしない日々が続きました。
朝起きたら、とりあえず歯磨き・髭剃り・寝癖直しを徹底的に行います。清潔感には本当に気を付けていました。「先生、口臭い」「先生、だらしな〜い」なんて生徒に言われでもしたら、メンタルブレイクすること間違いなし。必死になって毎日鏡を見て確認していました。(笑)
準備ができたら早めに出発します。というのも、私は寝起きに食べ物を受け付けない体質なので、早めに学校に行って待機室で朝食を取っていました。
初日は学校に着くまでに不安や心配事が頭をよぎって本当にしんどかったのを覚えています。学校に着いたら待機室に直行し、朝食と教材研究で集合時間まで心を落ち着かせていました。
朝礼・SHR:教員としての1日がスタート
朝礼前に出勤簿を記入し、実習担当の先生から軽い連絡事項を聞いた後、指導教諭の元へ向かいます(実習中は毎日この流れです)。
朝礼が始まると、職員全体に対して校長先生や教頭先生からのありがたーいお言葉と連絡事項が共有されます。その後、学年やコースごとの打ち合わせをして朝礼は終了です。なお、初日の朝礼では職員に向けて実習生の挨拶が入ります。
そして絶対に連絡事項はメモを取り、聞きそびれたら確認を取るようにしましょう。
朝礼が終わると、ついに子どもたちと対面するSHR(ショートホームルーム)の時間!
初日はめちゃくちゃ緊張していたので、挨拶で何を喋ったかまったく覚えていません(笑)。
3日目以降は担任の先生に代わって実習生がSHRを行うこともありますが、これは意外と簡単です。朝礼の時に共有された「生徒向けの連絡事項」を伝えるだけなので、落ち着いて臨みましょう。
【授業時間】授業見学・実際の授業・教材研究
この時間に実習生がすることは「授業見学・実際の授業・教材研究」の3つです。それぞれ見ていきましょう!
授業見学
アポ取りは「前日まで」が鉄則
基本的には前日までに見学したい授業の担当の先生に「見学させていただけますか?」とアポを取っておきましょう。
間違えても授業直前にお願いしに行ったりはしないように
というのも、教員側にもそれなりに見せるための準備があります。普段人に見せられないような雑な授業をしているということではないですよ(笑)
ただ、先生も毎時間100%全力授業をしているわけではありません。授業はマラソンみたいなもので、扱う内容の難易度やクラスによって配分を変え1日を走り切っているんです。
それなのに急に見学が入ると全力疾走せざるを得なくなり割りとガチで迷惑…
塾などで講師経験がある人ならこの感覚に共感してくれると思います。
見学記録について
大学によって授業見学のノルマがあると思います。ちなみに私は「40コマ分」でした…。
このノルマは”1週間目にすべて終わらせる”勢いで行きましょう!
というのも2週間目からは実際に授業を担当することになり、教材研究や先生方からのフィードバック、模擬授業などでどんどん時間が溶けていき、見学している余裕がなくなってきます。
勿論、1週間で終わらせるのはめちゃくちゃ大変なので覚悟しておいてください!
- 体中が痛み 1限から6限まで定位置で立ちっぱなしを5日間連続は本当に地獄です。足の裏やひざは勿論のこと、立ちながら記入するので腕の痛みも出てきます。
- 眠気 睡眠時間を確保していても慣れない環境での疲労はジワジワと溜まっていきます。そこに、同じ先生で同じ範囲の授業見学が入ろうものなら立ちながら寝れます(笑)
- 書くことのネタ切れ 最初の内はいいんですよ すべてが新鮮すべてが学びで記入欄が足りないぐらいです。 でもね、同じ先生の授業を何度も何度も何度も見ていると流石に書くことが無くなります。「同じこと書けばいいや」は通用しませんからね! 毎日指導教諭がチェック、実習終了後校長先生がチェック、最後に大学がチェックと驚異の3段階認証を突破しなくてはいけません。
ここで、指導教諭チェックで「成長している感」を演出しつつ、手抜きに見えない「日誌のかさ増しテクニック」を伝授します。
「気づいたこと」「学習したこと」「参考になったこと」はストックしておき毎日小出しにしていく
黒板の板書をそのままノートに写生してスペースを確保し、そこに工夫されている点を書き加える
先生と生徒のリアルなやり取りを「」の会話形式で書き出し、文字数を稼ぐ。
授業の時間配分表(タイムライン)を書き入れて面積を確保する。
実際の授業:大学の模擬授業は役に立たない!?
皆さんも大学で何度も模擬授業をやってきたと思います。生徒役を立てたり、時間を測ったり……。しかし、あえて言わせてください。アレ、現場ではほとんど役に立ちません!
なぜなら、本物の生徒は予定通りに動かないからです。指導案に「展開:15分間、〇〇について教科書を用いて説明」と書いてその通りにやってみてください。クラスの3分の1がシャットダウン(居眠り)し、もう3分の1が省電力モード(上の空)になります。
授業を成立させるコツは、こまめに指名したり、音読を挟んだり、問題演習を入れたりして「生徒を動かす」ことです。
もちろん、最初は指導案の時間通りには進みません。ですが「計画通りにできない」と悲観する必要は一切ありません。むしろ、予定通りの進行を優先して生徒の「置き去り」にしてしまう方が問題です。 生徒の頭の上に「?」マークが浮かんでいるなら追加説明をしたり、過半数の生徒がまだ問題を解き終えていないようなら時間を延長したりと、臨機応変に対応した方が、先生方からの評価は圧倒的に良くなります。
教材研究&休み時間:ここが唯一のオアシス
見学や授業がない時間は、待機室で教材研究(板書案やプリント作成)を行います。
……が、実質的にはこの時間が「唯一の休み時間」です(笑)。
ほとんどの生徒と先生は授業に出ているため、待機室の様子を見られることはありません。実習生同士で情報交換をしたり、購買部で買った懐かしの菓子パンを食べたりと、比較的リラックスして作業ができます。
逆に、本来の「10分休み」や「昼休み」は、見学のアポ取り、次の教室への移動、先生からのフィードバック、授業準備などで追われ、休める暇はほとんどありません。教材研究の時間をうまく使って息抜きをしましょう。
【放課後】公立と私立でこんなに違う!
放課後の活動や退校時間は、公立学校と私立学校で大きく異なります。それぞれの傾向をまとめました。
ちなみに私は私立高校で実習をしたので、公立学校については大学時代の友達の話をもとにしています。
公立学校:部活参加と指導教諭タスクでタフな日々
実習日誌の「1日の振り返り・反省」を書き終えたら、基本的には自分がかつて所属していた部活動の練習に参加します。
下校時間になり生徒たちを見送り終えれば帰れる……わけではないのが公立のリアルです。
私の友人の話では、学校を出られるのが実習1日目から20時、研究授業の前などは22時になることがザラだったそうです。
理由は、掲示物の作成や課題の丸付けなど、指導教諭から課されたタスクをこなした後に、ようやく自分の模擬授業や板書案の改善に取り組むから(;’∀’)
また、私立の先生と比較すると公立の先生は指導案や実習日誌の書式やルールに厳しい傾向にあるのも拘束時間が伸びる原因です。
全員がここまでブラックな環境ではありませんが、それでも「18時〜19時までは学校にいた」という人がほとんどでした。
私立学校:労働管理が徹底されており定時退勤も
私立の場合、実習日誌を提出した後は「即帰宅」でもOKなケースが多いです。
私立学校の先生は公務員ではなく組織に管理されたサラリーマンに近いため、残業時間への意識がシビアです。
そのため、先生方も「やることないならさっさと帰りなさい」というスタンスの方が多く、私の実習先でも19時以降の居残りは許されませんでした。
指導教諭も定時退社する方が多く、私は研究授業の前日にわざわざお願いして残ってもらったほどです。
部活動に関しても強制参加ではなく希望制だったため、普段は17時には学校を出て、研究授業の前日でも18時過ぎには帰宅していました。
【まとめ】これから教育実習へ行くあなたへ
教育実習は、大学の講義だけでは決して味わえない「教職のリアル」を体験できる貴重な期間です。最後に、実習を賢く生き抜くための3つの極意をまとめます。
- 「実習生目線」ではスケジュール管理と体調第一!
1週目に見学を詰め込み、2週目以降の授業準備に備えましょう。立ちっぱなしの疲労は想像以上なので、睡眠と身だしなみのケアは怠らないでください。 - 「教職員目線」を意識して、配慮と臨機応変さを!
見学アポは前日までにとる、授業は指導案通りに進めることより「目の前の生徒の理解度」に合わせるなど、現場の先生方の動きを意識すると評価が上がります。 - 完璧を目指さず、周りの実習生や先生を頼ろう!
最初は授業が上手くいかなくて当然です。待機室の教材研究時間などで同期の実習生と励まし合い、指導教諭の先生に積極的にアドバイスを求めながら、一歩ずつ「先生」になっていきましょう。
しんどいことも多いですが、生徒から「先生!」と呼ばれて慕われる喜びは格別です。
体調に気をつけて、実りある教育実習にしてきてくださいね。応援しています!

